- 2009-08-03 (月) 6:59
- 薬価
JMMのコンテンツの一つである「絶望の中の希望~現場からの医療改革レポート / 上 昌広」で「お金がなくてがん治療が受けられない~グリベック自己負担金問題を考える(上)」というエントリーがありました。
http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/report/report22_1682.html
記事をご覧頂くと、慢性骨髄性白血病治療薬グリベックの持つ光と影の両面が見えてきます。光の面は
特効薬を開発して、利益を生み出すことは、製薬企業のまさに理想です。グリベックは、まさに製薬企業の理想を体現した存在といっても過言ではありません。大きな売り上げが期待できれば、メガファーマも開発に参画できます。グリベック以降、抗がん剤分野に大手の製薬企業が参入するようになり、抗がん剤は新薬開発の花形になりました。現に、我が国でも、約10種類の分子標的治療薬が既に臨床応用され、数え切れない新薬が開発されつつあります。
すなわちグリベックは従来の治療薬と比べて、特効薬と呼ぶに等しい薬効を持つ特徴がある点です。しかし、患者数が少ないため、経済性を確保するために、その薬価は高額に設定されています。それが影の面です。
グリベックは、慢性骨髄性白血病を抱える患者、家族に大きな希望を与えました。しかしながら、同時に予期せぬ不安も作り出しました。それは、グリベックを使えば、家計が圧迫されることです。
実は、グリベックは非常に高価で、1錠3100円もします。通常、1日4錠を服用するため、1日の薬代は1万2800円。年間で450万円になります。患者の自己負担額は1-3割ですから、年間の支払いは45-135万円になります。これは、降圧剤の薬価が1錠あたり20-160円で、年間の薬剤費が1.5-12万円、自己負担額が高くとも4万円程度であることとは対照的です。
詳しくは記事をご覧頂ければと思いますが、患者さんにとって高額医薬品がどんな状況を生み出しているのかが想像できます。
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