- 2009-08-05 (水) 7:03
- 薬価
先日紹介したJMMの記事の続きです。
http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/report/report22_1693.html
JMMの記事は、高額な薬価が患者さんの治療にどのような影響を与えているのか、その具体的な事例として考えることができます。以下を見ると、薬の値段と健康とが確かに天秤にかけられていることが実感できることと思います。
私たちの研究室の田中祐次たちが調べたところ、慢性骨髄性白血病患者の世帯総所
得は2000年の508万円が、2008年には400万円に減少しています。一方、
治療薬グリベックの自己負担は2000年59万円、2008年58万円と横ばいで
すから、患者・家族の負担感は増加しています。実際に、約30%の患者が経済負担
のために、グリベックの中止を考えたことがあり、その中の10%が実際に止めてい
ました。まさに、金の切れ目が命の切れ目になっています。
重篤な病気を抱える方の場合、所得も減少する可能性があるため、60万円弱の出費は極めて大きなものだと思います。
この問題について患者団体が動き、7/17現在でインターネットを利用するなどして集めた署名が8万7千にものぼったとのことです。自民党、民主党、それぞれで対応が異なるという印象のようでした。今は衆議院選挙に向けての動きが活発化していますが、病気の問題もこの政治の流れによって大きな影響を受けることになります。逆に言えば、これだけの署名を集められれば、政治を動かすことも可能になるかもしれません。
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