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米国臨床癌学会のまとめ

先週から今週にかけてアメリカ臨床癌学会 (ASCO) が開催されていました。様々なサイト、メディアで癌に対する新薬の臨床効果についての報告がありました。

極めて印象深かった報告はPfizerのcrizotinibの効果に関する記事です。WSJ Health blogから引用すると、

The WSJ’s overview of the weekend’s data deluge includes news that Pfizer’s developmental drug crizotinib caused tumors to shrink or stabilize in 90% of the 82 lung cancer patients in one study. The caveat: the drug is only aimed at the 4% of lung cancer patients with a specific change in the ALK gene

90%の患者の腫瘍が縮小あるいは安定するという優れた効果を示したようですが、注目すべきはALK遺伝子の特定の変異にフォーカスしていることで、これは肺癌患者の全体の4%とされていることです。肺癌患者数を調べてみると、wikipediaによると

2001年にはおおよそ169,500名の新規肺癌患者が発見され、その内訳は男性が 90,700名、女性が 78,000名である。

この4%なので、毎年7000人程度が新規患者となり、それほど患者数として多くはありません。以前にも特定の遺伝子に特定の変異が入った癌特異的治療薬に関する基礎研究に関する報告を読んだと記憶していますから、今後のトレンドはより特異的な癌に対して治療薬を作っていくことになるのだろうと思います。これらもオーファンドラッグに該当するのだと思いますが、果たして全てオーファンドラッグ制度を利用したアプローチで開発して良いのか議論が必要なように思います。

医療費など、克服すべき問題は多々ありますが、それでもより良い医薬品がこうしたアプローチを通じてのみ提供されることになるのであれば、私たち自身もそれに対応するような制度なりを議論して良い時期が着ているのではないかと感じました。

私自身もウェブ上での報告を現在進行形で読んでいるので、他にも興味深い内容があれば取り上げたいと思います。

以下はASCOに関心のある方には参考になるかもしれません。

Twitter上でのASCOのまとめ

http://twitter.com/#search?q=%23ASCO10

Fiearce biotechによるまとめ

http://www.fiercebiotech.com/story/asco-roundup-arqule-drug-flunks-mid-stage-hurdle/2010-06-08?utm_medium=rss&utm_source=rss

WSJ Health blogによるまとめ

http://blogs.wsj.com/health/2010/06/07/what-happened-at-asco-over-the-weekend/

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